ドイツ・バイエル社が5月4日に発表
バイエル薬品株式会社は、5月10日、「レゴラフェニブ(日本製品名「スチバーガ錠」)」の第3相臨床試験についてのプレスリリースを発表した。
このプレスリリースは、ドイツ・バイエル社が5月4日に発表したが発表した英文プレスリリースを翻訳したもの。同試験において「レゴラフェニブ」は、切除不能な肝細胞癌に対して全生存期間の延長を達成している。
様々なキナーゼを標的とする
バイエル社が開発した「レゴラフェニブ」は、様々なキナーゼを標的とする経口マルチキナーゼ阻害剤。腫瘍血管新生において重要な複数のVEGF受容体のチロシンキナーゼに対し、阻害作用を示す。また、様々な発癌・腫瘍微小環境に関わるキナーゼも阻害することがわかっている。
同剤は、転移性大腸癌治療の適応で、米国や日本など世界90カ国以上で製品名「スチバーガ」として承認を取得。また、70カ国以上では、転移性消化管間質腫瘍治療の適応でも承認されている。
統計学的に有意な延長を達成
今回発表が行われた「レゴラフェニブ」の第3相臨床試験は、「ソラフェニブ」による治療後に病勢進行が認められたな肝細胞癌を対象とする、無作為化・二重盲検・プラセボ対照・多施設試験。
同剤は、主要評価項目である全生存期間の、統計学的に有意な延長を達成。安全性と忍容性については、同剤の既知プロファイルと概ね一貫していたという。

レゴラフェニブの第3相臨床試験で主要評価項目である全生存期間の延長を達成 - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/