骨関節疾患の治療へ応用
株式会社ノエビアは、5月2日、東京大学大学院医学系研究科に寄付を行い、同大学において「骨免疫学」寄付講座が開設されたことを明らかにした。
骨免疫学は、骨と免疫系の相互作用と共通制御機構を扱う新規学際領域であり、関節リウマチをはじめとした骨関節疾患治療への応用といった観点から、重要性が高まっている。
健康長寿社会の実現は喫緊の課題
日本は現在、世界にも類を見ない超高齢社会へ突入しつつある。また国際的にも高齢化は進行が予想され、運動器疾患やロコモティブシンドロームへの対策による健康長寿社会の実現は、喫緊の課題とされている。
今回開設された「骨免疫学」寄付講座では、骨免疫学の新たな視点から疾患克服に向けた研究基盤の構築が行われる。骨を免疫器官の一つとしてとらえ、免疫制御機構の解明に取り組み、関節リウマチや骨粗鬆症など運動器疾患や免疫疾患の病態理解および治療応用に向けた研究が行われるという。
講座開設の目的に賛同し、寄付を決定
ノエビアグループは、美容と健康の維持・増進に役立つ化粧品・サプリメントと共に、OTC医薬品などの研究開発および商品提供を展開している企業。今回の寄付は、「骨免疫学」講座開設の目的に賛同し、決定したという。
同社は今後も、グローバルレベルで人類の福祉や医療水準の向上を目指す同講座の研究に貢献するとしている。

東京大学に「骨免疫学」寄付講座を開設 - 株式会社ノエビア
http://www.noevir.co.jp/new/ir_info/pdf/per46