韓国においても知的財産権が強化
ラクオリア創薬株式会社は、4月20日、同社が創出した5-HT2B拮抗薬について、韓国における特許査定の連絡を受けたと発表した。
今回の特許査定により、日本・米国・欧州・中国などに続いて、韓国においても同社の知的財産権が強化されることになった。
過敏性腸症候群のターゲット、5-HT2B受容体
5-HT2B受容体は、ヒト腸管に広く分布しており、消化管運動や内臓知覚に関与することが報告されている受容体。過敏性腸症候群などの治療において、有望なターゲットの一つと考えられている。
ラクオリア創薬が創出した5-HT2B拮抗薬は、動物モデルにおいてストレス誘発性の排便亢進および内臓痛覚過敏に対する抑制が認められた。そのため、下部消化器疾患における腹痛・腹部不快感並びに便通異常に対する改善効果が期待されている。
薬理作用の立証を目指す
ラクオリア創薬は現在、英国において、5-HT2B拮抗薬の第1相臨床試験を実施している。同試験では、健康成人において同薬の安全性・忍容性・薬物動態を、食事や性差の影響も含める形で検討。健康成人における検討終了後には、患者の腹部症状に対する効果を検討し、薬理作用の立証を目指す。
同社は今後も、5-HT2B拮抗薬の特許権成立に注力すると共に、韓国を含む全世界を対象としたライセンス活動を展開するとしている。

5-HT2B拮抗薬の韓国における特許査定のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/rq-cms/