画像処理・表示スピードを2倍に高速化
富士フイルム株式会社は、医用画像情報システム「SYNAPSE 5」を、富士フイルムメディカル株式会社を通じて5月1日より発売する。
医用画像情報システム(PACS)は、医用画像診断装置で撮影した画像をサーバに保管し、医師がそれらを端末に表示し読影診断するためのシステム。「SYNAPSE 5」は、従来と比べて画像処理・表示スピードを2倍に高速化したという。
国内放射線PACS市場ではトップシェア
富士フイルムの「SYNAPSE」シリーズは、Web技術と独自の画像処理技術により、診断に適した高画質な画像に加えて、高い稼働安定性も実現。平成12年の発売以来、放射線科の臨床現場から高い評価を獲得し、国内の放射線PACS市場ではトップシェアを誇る。
しかし近年、検査機器の高性能化に伴って、撮影される画像の枚数は増大の一途を辿っている。PACSには、医師がこれら大量の画像を円滑かつ効率的に観察できる画像処理・表示スピードが求められていた。今回発売される「SYNAPSE 5」は、このニーズに応えるものとなっている。
「サーバサイドレンダリング方式」を採用
「SYNAPSE 5」は、画像処理技術をさらに向上させると共に、システム全体の設計を刷新。「サーバサイドレンダリング方式」を新たに採用することで、大量の診断画像を従来比2倍のスピードで高速に処理し、表示することを可能にしている。
なお、既に「SYNAPSE」を導入している施設は、システム更新時に「SYNAPSE 5」へのバージョンアップが可能だという。

医用画像情報システム「SYNAPSE 5(シナプス ファイブ)」新発売 - 富士フイルム株式会社
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/