第一選択肢の経口薬に課題
佐藤製薬株式会社(以下、佐藤製薬)は、有効成分ルリコナゾールを含有する爪白癬治療剤「ルコナック爪外用液5%」(以下、ルコナック)が2016年4月20日に薬価基準に収載されたことを発表した。
同剤の第III相臨床試験を行った帝京大学医学部皮膚科学講座の渡辺晋一主任教授によると、爪白癬の治療において、これまで第一選択であった経口薬には、爪の病型の中に効果が見られないものがある点、副作用と薬物相互作用から処方できない事例が多かった点が課題となっていた。
副作用、薬物相互作用がない
このたびのルコナックは、爪白癬の主要な病原菌とされる白癬菌に対して顕著な抗真菌活性が確認されると共に、同剤を1日に1回塗布した臨床結果からその有効性と安全性が実証されている。
今後、爪白癬の治療で全身的な副作用や薬物相互作用のない外用抗真菌薬として、新たな選択肢となると期待される。
4月25日、佐藤製薬と株式会社ポーラファルマが同剤を発売する。適応症は爪白癬で、適応菌種は皮膚糸状菌(トリコフィトン属)。罹患した爪全体に1日1回塗布する。1本3.5g(4ml)で3,492.30円。

佐藤製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.sato-seiyaku.co.jp/