組織細胞に分化するCapSCs
旭川医科大学(以下、旭川医大)、第一三共株式会社(以下、第一三共)、三菱UFJキャピタル株式会社(以下、三菱UFJキャピタル)は、2016年4月5日、新規幹細胞の毛細血管幹細胞(以下、CapSCs)におけるオープンイノベーション研究を開始すると発表した。
旭川医大と第一三共のグループ会社、アスビオファーマ株式会社が取り組んできた共同研究で同大の心血管再生・先端医療開発講座、川辺淳一特任教授が発見したのが、新規幹細胞CapSCs。血管をはじめとする様々な組織細胞に分化する能力をもつとされている。
ファンドを活用したオープンイノベーション
共同研究では、CapSCsが各疾患に及ぼす治療効果を検証すると同時に、再生医療・細胞治療の細胞ソースとして実用化を目指した開発を行う。研究期間は3年間とする。
研究に必要な資金は、三菱UFJキャピタルによるOiDEファンド投資事業有限責任組合(以下、OiDEファンド)が、このたび設立したOiDE CapiSEA株式会社(以下、CapiSEA)に全額を出資する。同ファンドにとっては今回が出資第1号となる。
第一三共は、共同研究の目標が達成された場合、CapiSEAの全株式を買い取り、同社のプロジェクトとして開発を進めると共に、旭川医大に対して開発に応じた対価を支払うものとする。対価の一部をCapiSEA株式とするため、旭川医大も株式の一部を保有する予定。
第一三共と三菱UFJキャピタルは、今後も、OiDEファンドをオープンイノベーション活動に活用し、新規創薬基盤技術の育成に努める方針である。
(画像はニュースリリースより)

国立大学法人旭川医科大学・第一三共株式会社・三菱UFJキャピタル株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006431.html