米国本社のブリストル・マイヤーズ スクイブが発表
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、4月8日、米国本社のブリストル・マイヤーズ スクイブが「オプジーボ」について、治療歴を有する進行期腎細胞がんの適応で欧州委員会より承認を取得したと発表した。
米国ブリストル・マイヤーズ スクイブによる発表は、4月6日に行われている。
腎細胞がんの中でも最も多い腎明細胞がん
腎細胞がんは、成人の腎臓がんの中で最も一般的な型の疾患。北米と欧州で多く発症する傾向があり、転移性または進行期の腎臓がんと診断された患者の5年生存率は、2.1%とされる。腎明細胞がんは、その腎細胞がんの中でも最も多い型であり、その割合は80%から90%にまで及ぶ。
「オプジーボ」は、活性T細胞に発現するチェックポイント受容体PD-1に結合する、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。PD-L1とPD-L2の結合をブロックし、抗腫瘍免疫応答の阻害を含む免疫系における PD-1経路の抑制シグナルを防止する。
生存期間の延長に取り組む
米国ブリストル・マイヤーズ スクイブは、がん免疫治療の最前線に立って可能性を探り、治療困難ながんにおける生存期間の延長に取り組んでいる。この取り組みは、「オプジーボ」の開発プログラムの基盤となった。
今回の承認により同剤は、3 つの異なるがん腫において全生存期間のベネフィットが証明され、欧州で承認された唯一のPD-1阻害薬となっている。

欧州委員会、オプジーボについて治療歴を有する進行期腎細胞がんの適応を承認 - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20160408.pdf