M1受容体とM4受容体が標的
そーせいグループ株式会社は、4月7日、子会社であるHeptares社がアルツハイマー病などの中枢神経系疾患に対する新規治療薬の開発・販売提携を、世界大手製薬会社であるAllergan社と締結したと発表した。
この契約は、Heptares社独自のStaR技術を用いて開発された、複数のFirst-in-classの選択的低分子作動薬に係るもの。同薬は、脳に分布するM1受容体およびM4受容体を標的とする。
認知機能障害と神経行動学的症状の双方に有用
選択的M1受容体作動薬は、アルツハイマー病の患者における認知機能障害の治療薬として開発中であり、既存の治療法に比べ、より高い認容性と有効性を有する可能性がある。
選択的M4受容体作動薬は、アルツハイマー病などに関連する神経行動学的症状の治療において、現在用いられている抗精神病薬とは異なる作用機序を持つため、新たな治療アプローチを提供できる可能性がある。
両方の受容体を標的とするM1/M4 デュアル受容体作動薬は、認知機能障害と神経行動学的症状の双方への有用性が期待できるという。
Heptares社は約137億円の契約一時金を受領
この提携によりHeptares社は、約137億円の契約一時金に加えて、開発の進捗や上市に応じて最大約730億円の開発マイルストンなどを受領することになった。また同社は、全ての化合物について売上高に応じた段階的ロイヤリティを受領する。
Allergan社は、第2相臨床試験まで約55億円の研究開発支援金を提供し、化合物群の後期第2相臨床試験開始とそれに続く製品の製造販売の責任を持つ。

子会社Heptares 社とAllergan 社、アルツハイマー病新規治療薬の開発・販売提携を発表 - そーせいグループ株式会社
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