MSDが製造販売、大鵬薬品は共同でプロモーション
MSD株式会社と大鵬薬品工業株式会社は、4月11日、免疫チェックポイント阻害剤「ペムブロリズマブ」について、日本におけるコ・プロモーション契約を締結したと発表した。
同剤は、MSDが承認申請中の抗PD-1抗体。同契約に基づき、MSDは同剤の製造販売を行い、大鵬薬品はプロモーションをMSDと共同で行う。
PD-1受容体と結合することで、作用を発揮
「ペムブロリズマブ」は、腫瘍細胞に主に発現するリガンドPD-L1および PD-L2の相互作用を阻害する、ヒト化モノクローナル抗体。抗腫瘍作用を有する活性リンパ球に主に発現するPD-1受容体と結合することで、作用を発揮する。
日本において同剤は、MSDが2015年12月に「切除不能または転移性の悪性黒色腫」に対する効能・効果について、さらに2016年2月には「切除不能な進行または再発の非小細胞肺がん」に対する効能・効果について、製造販売承認申請が行われた。また、他の適応症についても現在臨床試験が進行している。
がん領域で一層の貢献
また「ペムブロリズマブ」は、2015年10月、厚生労働省から『先駆け審査指定制度』施行後初めての対象品目の一つに指定されている。適応症は、「治癒切除不能な進行・再発の胃がん」。
MSDと大鵬薬品は、がん治療の新たな選択肢として期待される同剤のコ・プロモーションにより緊密な協働関係を築き、がん領域で一層の貢献を行うとしている。

ペムブロリズマブ日本におけるコ・プロモーション契約締結のお知らせ - 大鵬薬品工業株式会社
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/pdf/