安定供給できるまで見合わせ
大原薬品工業株式会社は2017年2月14日のニュースリリースで、抗悪性腫瘍酵素製剤「アーウィナーゼ(R)筋注用 10000」に関して、製造元における製造量不足が原因で世界的に供給量が制限されているため、製造量が改善し計画的に安定供給できる体制が整備されるまで、薬価収載手続き及び発売を見合わせると発表した。
「アーウィナーゼ(R)筋注用 10000」は、2016年12月19日に厚生労働省から「急性白血病(慢性白血病の急性転化例を含む)、悪性リンパ腫、ただし、L-アスパラギナーゼ製剤に過敏症を示した場合に限る。」の効能・効果として製造販売承認を取得している。
一日も早く安定供給ができるよう努めていく
現状、標準薬剤として使用されている大腸菌由来L-アスパラギナーゼ製剤は、治療中に過敏症が発現し投与継続が困難となるケースも発生しており、本剤はその代替薬として、急性白血病及び悪性リンパ腫の患者とその家族に新たな治療の選択肢を提供できるものと期待されていた。
大原薬品工業は、日本における本剤の製造販売承認を取得した企業として、供給遅延による多大なる影響を真摯に受け止め、一日も早く安定供給ができるよう努めていくと述べている。
(画像は大原薬品工業株式会社のサイトより)

大原薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.ohara-ch.co.jp/大原薬品工業株式会社
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