「健康・医療特別枠」において採択
栄研化学株式会社は、2月14日、JICA(独立行政法人国際協力機構)の民間技術普及促進事業に、同社が提案していたタイ王国における「大腸がん集団検診普及促進事業」が採択されたと発表した。
この採択は、「第7回 開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の「健康・医療特別枠」において行われた。
日本式便潜血検査法の採用を目指す
「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」は、JICAが2013年度に開始した公募型事業。開発途上国の政府関係者を主な対象として、日本での研修や現地でのセミナー、実証活動などを行う。日本の民間企業などが持つ製品・技術・システムなどへの理解を促し、開発課題解決への活用可能性の検討を行うとしている。
栄研化学が提案した「大腸がん集団検診普及促進事業」は、タイ国立チュラロンコン大学を中心として、現地での大腸がん検診の技術研修や、住民検診へのテスト導入を行うというもの。大腸がん検診に、日本式便潜血検査法の採用を目指すという。
大腸がん患者が増加しているタイ
タイは、経済的発展に伴って食生活の欧米化と高齢化が進行し、大腸がん患者が増加している。タイ政府は、大腸がん対策を重要施策の1つに挙げた。しかし、保健省による全国民を対象にした大腸がん検診は、未だ行われていない。
栄研化学は今後、JICAおよびチュラロンコン大学と連携を図りながら、同事業を進めるとしている。
(画像は栄研化学の公式ホームページより)

JICAの民間技術普及促進事業にタイでの「大腸がん集団検診普及促進事業」が採択 - 栄研化学株式会社
http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20170214-2.pdf