第1相臨床試験の結果を発表
株式会社メドレックス(以下、メドレックス)は2月3日、開発中の痙性麻痺治療貼付剤MRX-4TZTの第1相臨床試験の結果を発表した。
メドレックスは、ILTS (R)と呼ばれる独自の経皮吸収型製剤作製技術で、薬物をイオン液体化する技術を開発し、人体への使用実績がある安全性の高いイオン液体のライブラリーや、薬物に適したイオン液体の選択、形状などのノウハウを持っている。
今回のMRX-4TZTもその1つだ。薬剤はイオン化することで経皮浸透性を飛躍的に向上させることができるという。
経口剤と同等の有効性を示す
MRX-4TZTは中枢性筋弛緩薬チザニジンをイオン液体化させたテープ剤で、2016年10月に第1相臨床試験を開始していた。チザニジンは痛みの伴う肩こり、腰痛などの治療に使用されている。
今回行われた試験で、MRX-4TZTはチザニジンの経口剤と同水準の血中濃度を示したことから、経口剤と同等の有効性がある可能性があるとし、また、経口剤で起こる眠気などの症状がほとんど見られなかったという。
メドレックスは現在、市場に筋弛緩薬の経皮製剤がないことから、薬剤の持続性、眠気や肝障害の副作用の低減が期待できるとして、臨床開発を進める予定だ。
(画像は株式会社メドレックスHPより)

株式会社メドレックス ニュースリリース
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