開発権・販売権を国内医薬品事業会社に付与
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、2月2日、緑内障治療剤「H-1129」の海外におけるオプションライセンス契約を締結したと発表した。
「H-1129」は、同社が創製した薬剤。同契約は、日本を除く全世界を対象とする同剤の独占的開発権・販売権を、国内の医薬品事業会社に対して付与するもの。締結した企業名は、非開示となっている。
シード化合物を基にして開発された緑内障治療剤
「H-1129」は、同社の化合物ライブラリーにおけるシード化合物を基にして開発された、緑内障・高眼圧症を適応症とする薬剤。各種プロテインキナーゼの阻害と共に、熱ショックタンパク質であるHsp90に結合することが確認されており、主流出路からの房水流出を促進し眼圧を下降させることが示唆されている。
同剤の緑内障領域に関する日本における権利については、2013年、わかもと製薬に対してライセンスアウトが行われた。現在は緑内障・高眼圧症を適応症とする国内第1相臨床試験が行われており、第2相臨床試験と国内第3相臨床試験の開始も計画されている。
他疾患の適応に向けた研究開発に取り組む
同契約によりデ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、緑内障などを適応症とする「H-1129」の日本を除く全世界における権利を、締結した企業に対して付与する。同社は、一定額のオプション料やマイルストーンフィー、販売高に応じたロイヤリティを受領するという。
同社は今後、「H-1129」の他疾患の適応に向けた研究開発に取り組むとしている。
(画像はデ・ウエスタン・セラピテクス研究所の公式ホームページより)

緑内障治療剤「H-1129」の海外におけるオプションライセンス契約締結のお知らせ - 株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
http://pdf.irpocket.com/C4576/Wc5N/PbLZ/JZu1.pdf