第1相臨床試験の結果をポスター発表
オンコセラピー・サイエンス株式会社は、1月18日、がんペプチドワクチン「OTS103/104 (OCV-C02)」の試験結果を、「米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム2017」にてポスター発表したことを明らかにした。
今回発表されたのは、大腸がんを対象とした同剤の第1相臨床試験の結果。
高い安全性・忍容性と免疫反応を示す
「OCV-C02」は、ペプチドワクチン製剤であり、約80%の大腸がんで発現が上昇している2種類の遺伝子を標的とする。
今回結果がポスター発表された試験は、同剤の安全性・有効性・免疫反応を確認する目的で実施されたもの。標準療法不応の切除不能転移性大腸がん患者24名を対象として同剤を投与した結果、グレード3以上の重度な有害事象は認められなかったという。これらの結果よりオンコセラピー・サイエンスは、「OCV-C02」が高い安全性・忍容性と免疫反応を示すことを確認したとしている。
開発・製造・販売権を大塚製薬株式会社に供与
オンコセラピー・サイエンスは、「OCV-C02」の開発・製造・販売権を大塚製薬株式会社に供与している。大腸がんに対する同剤の第1相臨床試験は、大塚製薬が実施した。
大塚製薬からオンコセラピー・サイエンスへは、今回のポスター発表による概要公表をもって同試験が終了した旨の通知があったという。
(画像はオンコセラピー・サイエンスの公式ホームページより)

OCV-C02を用いた大腸がんに対する第1相臨床試験の米国学会でのポスター発表のお知らせ - オンコセラピー・サイエンス株式会社
http://www.oncotherapy.co.jp/