2017年に臨床第1b/2a相試験の見込み
武田薬品工業株式会社は2017年1月19日のニュースリリースで、米国のニューヨーク州を所在地とするOvid Therapeutics Inc.と、武田薬品の新規選択的CH24H阻害薬であるTAK-935について、希少小児てんかん領域での共同開発と販売契約を締結したと発表した。
臨床第1相試験の良好な結果を受け、武田薬品とOvid社は、ドラベ症候群、レノックス・ガストー症候群、結節性硬化症などのアンメットメディカルニーズの高い希少てんかん性脳症を対象として、2017年にTAK-935の臨床第1b/2a相試験を開始できる見込みであるとしている。
原因物質CH24Hを阻害する唯一の治療薬
希少てんかんは幼児期に発症することが多く、患者とその家族は生涯にわたって長期間、病気と向き合っていく必要があり、てんかんの治療薬があるにも関わらず、前述のような特異的な疾患に対する治療オプションはほとんど存在していないことが現状で、新治療薬の開発に対する高い医療ニーズが存在している。
共同で開発を進めているTAK-935は、希少小児てんかんを対象とした治療薬であり、強力で選択性が高く、てんかんなどの中枢神経系疾患の原因となる可能性が指摘されているファースト・イン・クラスのコレステロール24ヒドロキシラーゼ(CH24H)を、阻害する作用をもつ臨床試験段階にある唯一の治療薬である。
(画像は武田薬品工業株式会社のサイトより)

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170119_7662.html武田薬品工業株式会社
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