カイトファーマと提携
第一三共株式会社(以下、第一三共)は1月10日、(以下、カイトファーマ)と、がん領域細胞治療薬のパイプラインについてカイトファーマから取得する契約が締結したことを発表した。
この契約には、カイトファーマが保有するKTE-C19の日本における開発、製造、販売の独占的実施権とその他の開発品目、また今後3年以内に臨床開発予定の開発候補品目の導入オプション権が含まれている。
カイトファーマは、2009年に設立されたがんを対象とした遺伝子改変免疫細胞療法を研究開発するバイオベンチャーで、米国国立がん研究所やオランダがん研究所など様々なアカデミアと提携している。
治験用の製造はカイトファーマが行うが、上市後は製造技術移管後に第一三共が実施するとしている。
第一三共はこの契約に際して5,000万米ドルの契約金と品目ごとに各種マイルストンとロイヤリティを支払う予定だ。
再発性、難治性の悪性リンパ腫の治療薬として期待
KTE-C19は再発性、難治性の悪性リンパ腫に効果があるとされる細胞治療薬で、CD19という悪性リンパ腫細胞の表面に発現する抗原を標的にするという。
2016年12月に米国食品医薬品局(FDA)に承認申請を行っており、欧州医薬品庁(EMA)にはプライム指定を受けている。
(画像は第一三共株式会社HPより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
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