発症初期であっても迅速・高感度で自動判定
アークレイ株式会社は、1月11日、インフルエンザウイルスキット「スポットケムFLORA FluAB」を、全国の医療機関へ向けて発売した。
同キットは、発症初期であっても迅速・高感度な自動判定を可能にしたもの。流行期のインフルエンザ検査をサポートするとしている。
発症初期での迅速検査にニーズ
インフルエンザは、毎年冬季を中心に流行する、急性ウイルス性感染症。多くの人が罹患する疾患であると共に、高齢者の肺炎や小児の脳炎・脳症の併発を招くなどの危険性も持つ。同疾患の重篤化や合併症、また二次感染を防ぐには、医療現場での早期診断・治療開始が必須となる。そのため、発症初期での迅速検査にニーズが高まっている。
今回発売された「スポットケムFLORA FluAB」は、鼻腔ぬぐい液または鼻腔吸引液中のA型、B型インフルエンザウイルス抗原の検出用キット。専用測定装置を用いた高感度測定では、最短1.5分の早期判定を可能にした。発症初期では判定が困難であったウイルス感染を、迅速かつ高い検出性能で見つけ出すことができるものとなっている。
患者の負担軽減にも配慮
「スポットケムFLORA FluAB」は、高い検出性能と検査時間の短縮に加えて、簡単かつ自動での測定も可能にした。さらに、検体の取り違え防止も実現し、患者の負担軽減にも配慮されている。
アークレイは同キットが、診療効率を向上させ、インフルエンザウイルスの伝播機会減少に役立つと考えているという。
(画像はプレスリリースより)

ウイルス量の少ない感染初期でも迅速判定が可能 インフルエンザウイルスキットを新発売 - アークレイ株式会社
http://www.arkray.co.jp/press/press/2017_01_11.html