欧州特許庁から特許査定
ナノキャリア株式会社(以下、ナノキャリア)は1月12日、自社が有する核酸医薬に適応なキャリアに関する特質特許出願に対して欧州特許庁から特許査定を受けたことを発表した。
ナノキャリアが特許出願していたのは自社が確立した核酸デリバリーシステム「NanoFect (R)」のうちの1つで、これにより今後、欧州地域での権利強化が可能となり、すでに特許取得済みの製法技術や先行型の物質特許を補完できるとしている。
次世代型医薬品と呼ばれているバイオ薬品は、核酸が体内で壊れやすいため、確実に標的細胞に届けるキャリアシステムが必要だ。
ナノキャリアの持つミセル化ナノ粒子技術は薬物放出をコントロールすることにより、副作用を引き起こすリスクを下げ、安全性を向上することができる。
欧州地域での権利強化
ナノキャリアは核酸デリバリー技術と抗体技術を組み合わせたActive型NanoFect (R)などの研究を進めており、また核酸医薬品の全身投与による固形がん治療薬についても他社との共同研究で可能性を追求していくという。
ナノキャリアは今回の特許査定による平成29年3月期の業績には直接的な影響はないものの、見通しに変化が生じた場合は速やかに公表するとしている。
(画像はナノキャリア株式会社HPより)

ナノキャリア株式会社 リリース
http://pdf.irpocket.com/C4571/DZbR/bOPu/bW42.pdf