KRN23、EMAに販売承認申請
協和発酵キリン株式会社(以下、協和発酵キリン)は1月5日、Kyowa Kirin International plc. (以下、協和キリンインターナショナル)とUltragenyx Pharmaceutial Inc. (以下、ウルトラジェニクス)が開発中の抗繊維芽細胞増殖因子23 (以下、「FGF23」)完全ヒト型抗体KRN23を欧州医薬品庁(以下、EMA)に販売承認申請したことを発表した。
ウルトラジェニクスは希少疾病や超希少疾病の治療薬の開発、製品化を行うバイオ医薬品企業で、協和発酵キリンはKRN23の開発と販売に関してライセンス契約を結んでいる。
2017年後半に医薬品委員会から回答予定
KRN23は腎臓に作用し、腎尿細管でのリンの再吸収を阻害する薬剤で、今回、X染色体遺伝性低リン血症(以下、XLH)を適応症として申請されており、協和発酵キリンは、2016年末にEMAに申請が受理され、予定では2017年後半に医薬品委員会から回答がくるとしている。
XLHは体内のリンが尿に過剰に排出されてしまうために起こる稀少な疾病だ。
「FGF23」は骨組織で産生される251アミノ酸からなるペプチドで、低リン血症性くる病や腫瘍性骨軟化症、腎不全などに関与していると言われている。
(画像は協和発酵キリン株式会社HPより)

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/