「ブレクスピプラゾール」製造販売承認申請へ
大塚ホールディングス株式会社は1月6日、子会社である大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)が統合失調症治療薬「ブレクスピプラゾール」の製造販売承認申請を行ったことを発表した。
米国では2015年7月に米国食品医薬品局(FDA)に承認され、「REXULTI (R)」として、成人の統合失調症の他、大うつ病補助療法を適応として販売されている。
「ブレクスピプラゾール」はデンマークのルンドベック社と大塚製薬が共同開発中の新規抗精神病薬で、ドパミンD2受容体とセロトニン5HT1A受容体に結合してパーシャルアゴニストとして作用する。
また、さらにセロトニン5HT1A受容体に関してはアンタゴニストとしてSerotonin-Dopamine Activity Modulator (SDAM)と呼ばれる作用機序を有するという。
リスク要因も低いことが確認
実施された臨床試験では、急性期統合失調症患者に対して有効であることが認められており、長期投与についてもその有効性が維持されたとしている。また、アカシジアなどのリスク要因も低いことが確認された。
統合失調症は生涯にわたる治療が必要となる場合もあり、その治療薬によって起こる副作用から継続して服薬することが難しいと言われている。
大塚製薬は今後も精神疾患、神経疾患、がんを中心とした研究開発を進めていく予定だ。
(画像は大塚製薬株式会社HPより)

大塚ホールディングス株式会社 ニュースリリース
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