国際共同試験で良好な有効性と安全性を示す
塩野義製薬株式会社は2017年1月12日のニュースリリースで、自社で創製し開発を進めている新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬セフィデロコルについて、複雑性尿路感染症における二重盲検比較試験(APEKs-cUTI試験)の良好な結果が得られたと発表した。
セフィデロコルは2016年10月27日のニュースリリースで発表した非臨床試験において、感染症患者から分離した多剤耐性グラム陰性菌に対する強力な抗菌活性を示しており、今回の臨床試験でも良好な臨床効果と細菌学的効果を示したことから、セフィデロコルが重症グラム陰性菌感染症に対する有効な治療薬となる可能性を示すこととなった。
創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける
塩野義製薬は、2020年に向けた成長戦略として2014年度から開始した中期経営計画SGS2020において、感染症領域をコア疾患領域の1つとして位置づけ、世界を感染症の脅威から守るべく革新的な感染症治療薬の創製に注力している。
今回の結果を受け、そして人々の健康を守るために必要な感染治療薬を世界中にいち早く届けるため、2017年度上半期に米国食品医薬品局(FDA)に対しセフィデロコルの新薬承認を申請する予定とコメントしている。
(画像は塩野義製薬株式会社のサイトより)

塩野義製薬株式会社ニュースリリース
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