英国ヴィーブヘルスケア社が開始
ヴィーブヘルスケア株式会社は、12月20日、HIV治療の長期作用型注射剤レジメンを評価する第3相プログラムが、英国ヴィーブヘルスケア社により開始されたと発表した。
この発表は、英国ヴィーブヘルスケア社が11月17日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。同プログラムでは、HIV-1感染症治療薬「cabotegravir」と「rilpivirine」注射剤を長期作用型注射剤レジメンとして評価する試験が行われている。
2020年までにAIDSの蔓延を終結させる
長期作用型HIV治療薬の開発は、2020年までにAIDSの蔓延を終結させるという国際連合エイズ合同計画の目標を達成するための戦略の一環とされている。
近年、経口投与によるHIV感染症治療は進歩し、固定用量の配合剤の登場により錠剤数の負担は軽減されてきた。しかし、ウイルス抑制を維持しつつ薬剤耐性ウイルスの出現を防止するためには、治療アドヒアランスの継続が不可欠となる。長期作用型注射剤レジメンのような新たなHIV治療法の検討が重要なのは、治療アドヒアランスおよびHIV感染患者の治療効果を改善する可能性があるため。
「cabotegravir」と「rilpivirine」を評価
英国ヴィーブヘルスケア社が今回開始したプログラムでは、ヴィーブヘルスケアの「cabotegravir」とヤンセンの「rilpivirine」を長期作用型注射剤レジメンとして評価することを目的として、2つの第3相試験が行われる。
2つの試験では、抗ウイルス治療の経験がないHIV感染患者と、抗ウイルス治療の経験があるHIV感染患者の両方で、2種類の注射剤レジメンを1ヶ月に1度投与。安全性および有効性を検討するという。
(画像はヴィーブヘルスケアの公式ホームページより)

ヴィーブヘルスケア、HIV 治療の長期作用型注射剤レジメンを評価する第3相プログラムを開始 - ヴィーブヘルスケア株式会社
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