がん領域をより一層強化する
大日本住友製薬株式会社は2016年12月21日のニュースリリースで、全額出資している米国の持ち株会社を通じて、Tolero Pharmaceuticals, Inc.(トレロ社)を完全子会社化することについて、トレロ社と合意したと発表した。
トレロ社は、がんおよび血液疾患領域における医薬品の研究開発に特化した米国のバイオベンチャー企業で、キナーゼ阻害剤を中心とした優れた創薬力を有するとともに、血液がんを対象とする開発中のサイクリン依存性キナーゼCDK9阻害剤「アルボシディブ」有しており、その高い創薬力と継続的な開発化合物の創出が、大日本住友製薬のがん領域におけるパイプラインをより一層強化できることを期待した買収となる。
最大684億円規模
合意内容に基づき、大日本住友製薬はトレロ社の株主に対し、本買収の対価として本買収完了時に2億ドル(約236億円)を支払うとともに、将来、トレロ社が開発中の化合物の進捗に応じた開発マイルストーンとして最大4億3,000万ドル(約507億円)を支払う可能性がある。
さらに、発売後は売上高に応じた販売マイルストーンとして最大1億5,000万ドル(約177億円)を支払う可能性があるとし、買収の完了時期については、2017年2月を目指しているとした。
(画像はトレロ社のサイトより)

大日本住友製薬株式会社ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=797トレロ社
http://www.toleropharma.com/