「UTIBRON」「SEEBRI」「ARCAPTA」
大日本住友製薬株式会社は、12月22日、同社の米国子会社が慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤3製品の米国におけるライセンス契約を締結したと発表した。
契約を締結した子会社は、サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(以下「サノビオン社」)。ライセンス契約は、「UTIBRON」「SEEBRI」「ARCAPTA」について締結されている。
米国における死因の第3位、COPD
COPDは、徐々に肺の気道の閉塞を悪化させる進行性の呼吸器疾患。症状には、咳・喘鳴・息切れ・過剰な粘液の産生・息苦しさなどがあり、徐々に悪化することが多い。特に早朝と夜間の症状の重症度が高く、日常生活に支障を来す可能性もある。
米国では、約1570万人の成人がCOPDと診断されている。COPDと診断されていない成人患者も、数百万人に上ると考えられているという。同疾患による米国の死亡者数は年間12万人を超え、同国における死因の第3位となっている。
2017年より米国において販売を開始
「UTIBRON」「SEEBRI」「ARCAPTA」はいずれも、スイス・ノバルティス社が保有する承認取得済みのCOPD治療剤。サノビオン社は今回の契約に基づき、3剤の米国における独占的販売権を取得する。2017年より同国において販売を開始する計画だという。
なおノバルティス社は、3剤の製造を継続。また米国以外においては、ノバルティス社およびそのグループ会社が3剤の販売権を引き続き保有する。
(画像は大日本住友製薬の公式ホームページより)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤3製品の米国におけるライセンス契約の締結について - 大日本住友製薬株式会社
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=799