抗腫瘍免疫応答の阻害を解除
MSD株式会社は2016年12月22日のニュースリリースで、抗PD-1抗体/抗悪性腫瘍剤「キイトルーダ(R)」(一般名、ペムブロリズマブ)について、古典的ホジキンリンパ腫に対する効能・効果の製造販売承認事項一部変更承認を申請したと発表した。
キイトルーダ(R)は、T細胞に主に発現する受容体であるPD-1と、腫瘍細胞に発現するリガンドPD-L1およびPD-L2の相互作用を阻害する抗PD-1抗体で、PD-1受容体に結合しリガンドとの結合を阻害することにより、腫瘍細胞のPD-1経路を介する抗腫瘍免疫応答の阻害を解除する効能と効果が期待される。
日本での推定患者数は約2,000人
再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫は、リンパ組織のがんである悪性リンパ腫の一つであり、厚生労働省が2014年実施した調査によると、日本でのホジキンリンパ腫の推定患者数は約2,000人とされている。
国内においてキイトルーダ(R)は、2016年9月28日に根治切除不能な悪性黒色腫に対する効能・効果について承認を取得し、2016年12月19日にPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する効能と効果について、一部変更承認を取得した。
MSDは、「人々の生命を救い、生活を改善する」ことに貢献したいという情熱を持ち、常にイノベーションの最前線でグローバル開発をリードし、日本の医療ニーズに最適で革新的な医薬品やワクチンを世界に先駆けて日本の人々に届けることを目標に掲げている。
(画像はMSD株式会社のサイトより)

MSD株式会社ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/MSD株式会社
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