未治療の低悪性度非ホジキンリンパ腫を適応として
シンバイオ製薬株式会社は、12月19日、同社の抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」について、未治療の低悪性度非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫に対する効能追加承認を取得したと発表した。
殺細胞性の抗腫瘍薬「トレアキシン」
非ホジキンリンパ腫は、白血球の中のリンパ球ががん化した悪性リンパ腫のうち、ホジキンリンパ腫以外のものを指す。進行の速度に応じて区分され、年単位で進行するものは低悪性度非ホジキンリンパ腫、月単位で進行するものは中高悪性度非ホジキンリンパ腫とされる。日本における低悪性度非ホジキンリンパ腫の薬物治療患者数は、シンバイオ製薬の推計で11800人程度。
「トレアキシン」は、殺細胞性の抗腫瘍薬。1970年代よりドイツで使用が開始され、現在は低悪性度非ホジキンリンパ腫・マントル細胞リンパ腫・慢性リンパ性白血病などを適応として、50ヵ国以上で使用されている。
エーザイを通して既に販売
シンバイオ製薬は2010年10月、再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫を適応症として、「トレアキシン」の製造販売承認を取得。同年12月よりエーザイ株式会社を通して販売を行っている。
今回の追加承認取得にあたって同社は、未治療の同疾患患者を対象とした国内第2相臨床試験と海外第3相臨床試験を実施。同試験における成績を基に申請を行い、承認取得に至った。
(画像はシンバイオ製薬の公式ホームページより)

抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」の未治療の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に対する効能追加承認取得のお知らせ - シンバイオ製薬株式会社
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