ギリアド・サイエンシズが発表
ギリアド・サイエンシズ株式会社は、12月19日、B型慢性肝疾患治療薬「ベムリディ錠 25mg」の日本における製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は、代償性肝疾患を伴う慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症の成人を対象とする、1日1回投与の治療薬。
「テノホビル」の新規プロドラッグ
「ベムリディ」は、「テノホビル」の新規プロドラッグ。「テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF)」300mgと同様の高い抗ウイルス効果を、TDFの1/10以下の用量で示した。また、TDFと比べて血漿中の安定性が高く、「テノホビル」を効率的に肝細胞に送達することが可能。投与量および血中における「テノホビル」濃度の低減を実現している。
「ベムリディ」が今回取得した承認は、2つの第3相国際共同試験のデータに基づくもの。同試験は、未治療および既治療のB型慢性肝炎成人患者1298名を対象として実施された。「ベムリディ」投与群はTDF投与群と比較して、腎および骨の臨床検査パラメータにおいて改善効果を示したという。
患者のために医療を向上させることが使命
ギリアド・サイエンシズは、医療ニーズがまだ十分に満たされない分野において革新的な治療を創出し、製品化を行うバイオファーマ企業。同社は、生命を脅かす難病を抱える世界中の患者のために医療を向上させることを使命として、世界30か国以上で事業を行っている。
同社は今後、「ベムリディ」の製品発売に向けて準備を進めるとしている。
(画像はギリアド・サイエンシズの公式ホームページより)

B型慢性肝疾患治療薬「ベムリディ錠 25mg」日本での製造販売承認取得 - ギリアド・サイエンシズ株式会社
http://www.gilead.co.jp/