エンザルタミドの第4相臨床試験の結果を発表
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は12月15日、経口アンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミドの第4相臨床試験の結果を発表した。
エンザルタミドは米国Medivation社との共同開発している前立腺にあるアンドロゲン受容体に結合して阻害する抗男性ホルモン薬の1つだ。2014年に「イクスタンジ(R)カプセル」として日本でも製造販売承認されている。
今回の試験はPLATO試験と呼ばれるもので、国際共同無作為化二重盲検プラセボ試験だ。
有意な無憎悪生存期間の延長が認められず
この試験には化学療法施行歴のない509人の転移性去勢抵抗前立腺がん(以下、CRPC)患者が参加している。
エンザルタミドを投与した後、前立腺の腫瘍マーカーとなる前立腺特異抗原(以下、PSA)で病状の進行が認められた患者を対象に、エンザルタミドとアビラテロン酢酸エステルとプレドニゾンを併用する治療法とアビラテロン酢酸エステルとプレドニゾンを併用する治療法とを比較したところ、有意な無憎悪生存期間の延長が認められなかったとしている。
この結果を受けて、Medivation社では試験では主要評価項目を達成できなかったが、今後も試験のデータ解析を進めてCRPC患者に貢献できるようにしていきたいとしている。
(画像はアステラス製薬株式会社HPより)

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
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