DarwinHealth社の独自技術を活用
第一三共株式会社は、12月13日、米国DarwinHealth社との間でがん領域における研究開発提携を行うと発表した。
両社は、提携契約を締結。第一三共は、同社保有のがん領域研究開発パイプラインにおける各品目の開発戦略策定などで、DarwinHealth社の独自技術を活用する。
新規バイオマーカーや標的適応がん種を予測
DarwinHealth社は、米国コロンビア大学のアンドレア・カリファーノ博士の研究室が開発した技術に基づき、設立されたベンチャー企業。膨大な患者のがん細胞情報の解析結果を用いて、抗腫瘍効果が見込まれる化合物の新規バイオマーカーや、標的適応がん種を効率的かつ高い精度で予測する独自技術を保有している。
一方、第一三共はがん領域の開発パイプラインの拡充を進めている。同社は現在、固形がんと血液がんの両領域で20以上の新規の低分子および抗体医薬を保有。主要開発品目としては、FLT3-ITD阻害剤「キザルチニブ」やCSF-1R阻害剤「ペキシダルチニブ」などがある。
がん治療の新たな選択肢を提供する
今回の研究開発提携では、新規バイオマーカーや標的適応がん種を予測するDarwinHealth社の独自技術を用いて、第一三共が同社の研究開発パイプラインの各化合物を解析する。併用効果などを、効率的かつ高い精度で予測することが可能となるという。
第一三共はこの提携について、同社の臨床開発の成功確率を高め、最終的にはがん治療の新たな選択肢を提供する有効な手段になり得るものとしている。
(画像は 第一三共の公式ホームページより)

DarwinHealthとのがん領域における研究開発提携について - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006556.html