「MiraCell Endothelial Cells(from ChiPSC12)Kit」
タカラバイオ株式会社は、12月5日、ヒトiPS細胞より作製した研究用血管内皮細胞製品「MiraCell Endothelial Cells(from ChiPSC12)Kit」の販売を開始した。
同製品は、極めて純度が高いiPSC-ECの取得が可能。血管新生のメカニズム解析や、医薬品候補物質の毒性評価、器官・組織の作製検討などに用いることができるという。
新薬開発などに期待されているiPS細胞
iPS細胞は、数種類の遺伝子を体細胞へ導入することなどにより、分化多能性が誘導された幹細胞の一種。その分化多能性はES細胞とほぼ同等であることから、新薬開発や疾患の病態解明、再生医療への応用が期待されている。
タカラバイオは2014年6月、京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授によって研究開発されたiPS細胞の分化誘導技術を、iHeart Japan株式会社より導入。2016年6月には、iPS細胞由来心筋細胞「MiraCell Cardiomyocytes(from ChiPSC12)」を製品化している。
製品・サービスの開発と事業拡大を図る
タカラバイオは、「MiraCell Cardiomyocytes」の製品化と併せて、血管内皮細胞(iPSC-EC)製品「MiraCell Endothelial Cells(from ChiPSC12)」も開発。今回の販売開始に至った。
同社は今後も、幹細胞研究分野を注力分野と位置づけ、この領域を支援する製品・サービスの開発と事業拡大を図るとしている。
(画像はタカラバイオ株式会社ホームページより)

ヒトiPS細胞から作製した研究用血管内皮細胞製品の販売を開始 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=3666