アプタマーを用いた抗体精製技術実用化
株式会社リボミックは、12月5日、株式会社イーベックと共同研究契約を締結したと発表した。
リボミックは、創薬プラットフォーム系のバイオベンチャー。この共同研究契約は、同社のIgGアプタマー(RBM101)を用いた抗体精製技術の実用化を目的とするもの。
活性を損ねず完全な形で精製
リボミックのIgGアプタマーは、抗体のFc部分に結合し、抗体の培養液中より抗体を中性条件で分離・精製できることを特徴とする。同社は、経済産業省・中小企業庁の「ものづくり・商業・サービス革新補助金」による支援を受け、同アプタマーの開発を進めていた。
同アプタマーを用いた抗体精製技術の実用化に向けて同社は、抗体医薬品開発のプロフェッショナルであるイーベックにサンプルを提供して、予備検討を実施。結果、既存の分離材では変性し活性を失うタイプの抗体でも、同アプタマーは活性を損ねず完全な形で精製できることが確認された。この結果を受けリボミックは、イーベックとの共同研究実施を決めたという。
突破口を提供する可能性がある
リボミックのIgGアプタマーは、既存の分離材では医薬品開発をあきらめざるを得なかった抗体でも、実用化の突破口を提供する可能性があると同社はする。
今後はイーベックとの共同研究により、実施例とデータを蓄積し、国内外の大手製薬会社へのライセンスアウトを含めた事業化を目指すとしている。
(画像は株式会社リボミック ホームページより)

アプタマーを用いた革新的な抗体精製技術の実用化に向けて株式会社イーベックと共同研究契約を締結 - 株式会社リボミック
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