グループ会社である独Berlin-Chemie社と締結
中外製薬株式会社は、11月28日、PI3Kクラス1阻害剤「PA799」に関するライセンス契約を締結したと発表した。
このライセンス契約は、伊Menarini社のグループ会社である独Berlin-Chemie社との間で締結されたもの。
Menariniグループの独Berlin-Chemie社
Menariniグループは、イタリアのトップ製薬企業。16000人を超える従業員を擁し、売上は33億ユーロを誇る。同グループは、循環器系・消化器系・オンコロジー・アンドロロジー・糖尿病などを最重要疾患領域として、プレゼンスを確立。アジア・アフリカ・中南米の主要国に、6つの研究開発拠点と15の生産施設を有している。
同グループに属す独Berlin-Chemie社は、Menariniグループの完全子会社であり、主にドイツと中東欧において事業を展開している企業。同社は、Menariniが有する6カ所の研究拠点の1つ。ドイツ国内で販売される同社の医療用医薬品のうち、3分の2は革新的な製剤となっている。
全世界における独占的実施権を許諾
「PA799」は、中外製薬が創製したPI3Kクラス1阻害剤。同剤は欧州において、固形がんを対象とした第1相臨床試験が行われた。同試験では、同剤はクラス1への選択性が高く、忍容性についても良好であることが確認されている。
今回の契約締結により中外製薬は、同剤の全世界における製造・開発・販売の独占的実施権を、Menarini社へ許諾する。

PI3Kクラス1阻害剤「PA799」のライセンス契約締結に関するお知らせ - 中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/