乾癬を対象とした薬剤【KHK4827】の国内第2相臨床試験の結果
協和発酵キリン株式会社(以下、「協和発酵キリン」)は、局面型皮疹を有する乾癬(かんせん)の治療薬【KHK4827】の国内第2相臨床試験を実施。この試験において、主要評価項目で本剤の有効性を確認した。
【KHK4827】の有効性と安全性を確認するため、中等から重度の乾癬者を対象に二重盲検比較試験を実施。投与開始から12週の時点で、主要評価項目である、乾癬の症状の重症度を数値化して表す指標の一つである『PASIスコア』の改善率が、プラセボ群と比較してあがっていた。
そして、安全性の面で、特に臨床的に問題となる事象も、認められなかったと報告している。これにより、引き続きこの薬剤の臨床開発を実施していく方針だ。
アムジェン社から導入された開発候補薬剤の【KHK4827】
【KHK4827】(一般名:brodalumab)は、米国のアムジェン社が創った、IL-17受容体(抗原)に対する完全ヒト抗体。IL-17は乾癬をはじめ、さまざまな自己免疫疾患の発症に関与することが予想されているタンパク質。そのため、このIL-17受容体の機能を阻害できれば、病態の進行の抑制につながるとして、開発が進められている。
協和発酵キリンは、ライセンス契約を締結して、キリン・アムジェン社より導入し、薬剤の候補品としている。

協和発酵キリン株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/