腸管バリア機能向上に甘酒に効果
森永製菓株式会社(以下、森永製菓)は、11月21日、腸管バリア機能向上に甘酒の原料である「酒粕」と「米麹」に効果があることを発表した。
これは東京大学大学院農学生命科学研究科、神奈川科学技術アカデミーと共同で行われた研究で、11月19日~20日に行われた「第21回日本フードファクター学会学術集会」で発表されたものだ。
森永製菓はこれまでも甘酒の「暑さからくるストレス回復を早める」ことや「目の下のクマ改善効果」、「継続飲用による皮脂抑制効果」などの美容効果について研究成果を発表しており、今回で4本目となる。
ムチン増加を促し腸管機能向上に可能性
通常の飼料を与えたマウスと「酒粕」と「米麹」を混合した飼料を与えたマウスを4週間飼育し、マウスの糞便のムチン量と小腸下部上皮組織の遺伝子発現解析を比較したところ、「酒粕」と「米麹」混合飼料を与えたマウスはムチン量が増加していることがわかったという。
また、ムチン合成に関わる因子Muc3mRNAの発現が有意に上昇したことが判明した。
ムチンは細胞を保護し、病原菌や毒素から組織を守る役割を持ち、また消化を促す作用から便秘改善やタンパク質を活用する作用からスタミナ増強に効果があると言われており、納豆やオクラ、モロヘイヤなど粘りのある食材に多く含まれている。
森永製菓は今回の結果から甘酒がムチン増加を促し腸管機能向上に可能性があるとしている。
(画像はプレスリリースより)

森永製菓株式会社 ニュースリリース
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