ドイツ・バイエル社が11月14日に発表
バイエル薬品株式会社は、11月25日、「イグザレル」の試験結果についてのプレスリリースを発表した。
この発表は、ドイツ・バイエル社が11月14日に発表したリリースを翻訳したもの。同剤は、非弁膜症性心房細動患者においてビタミンK拮抗剤と比べて有意に出血を抑制したという。
ビタミンK拮抗剤との比較検討が目的
「イグザレル」は、幅広い適応症を持つ非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤(NOAC)。海外において同剤は、7つの適応症について承認を取得しており、製品名「Xarelto」として販売されている。他のNOACと比べて、幅広い静脈と動脈の血栓塞栓症について発症を抑制している。
今回発表された同剤の試験は、ステント留置を伴う経皮的冠動脈形成術(PCI)施行後の非弁膜症性心房細動(AF)患者を対象とする非盲検・無作為化・第3b相臨床試験。同剤を2つの治療レジメン(用量・用法)で投与した場合の安全性について、ビタミンK拮抗剤との比較検討を目的としている。
出血リスクが有意に低下
同試験において「イグザレル」を投与した結果、いずれの用法・用量においてもビタミンK拮抗剤投与と比べ、出血リスクが有意に低下したという。
特に「イグザレル」15mg1日1回と抗血小板剤単剤療法の併用群では、ビタミンK拮抗剤と抗血小板剤2剤併用療法の3剤併用群と比較して、無作為割付12カ月後における「臨床的に意味のある出血」の発現率において、41%の有意な相対リスク減少が認められたとしている。

バイエルのイグザレルト 非弁膜症性心房細動患者においてビタミンK拮抗剤と比べ有意に出血を抑制 - バイエル薬品
http://byl.bayer.co.jp/