知的財産高等裁判所が審理
沢井製薬株式会社は2016年11月18日のプレスリリースで、製造販売する骨粗鬆症治療剤のラロキシフェン塩酸塩錠「サワイ」(先発品名、エビスタ錠)について、用途特許(特許第2749247号)の特許無効審決を維持したことを発表した。
特許権者が提起した特許無効審決の取消訴訟を審理した知的財産高等裁判所は、原審決の特許無効審決に取消事由なしとし、2016年11月16日付で特許権者の請求を棄却した。
患者のためにジェネリック医薬品を提供
沢井製薬は今回の用途特許に対して特許無効審判を請求し、2015年4月に特許庁より特許無効と審決を受けていたが、特許権者は2018年7月28日まで特許が有効に存続するとし、その特許無効審決を不服として、2015年8月20日に知的財産高等裁判所へ特許無効審決の取消訴訟を提起していた。
今回の請求棄却により販売差止め等の仮処分命令の法的な効力が存在しなくなり、本製品の製造販売の継続に関して何ら問題が生じなくなったことから、沢井製薬は今後も少しでも早くジェネリック医薬品を届けるため、なによりも患者のために取り組んでいくとコメントしている。

プレスリリース
http://www.sawai.co.jp/release_list/20161118/544/沢井製薬株式会社
http://www.sawai.co.jp/