ヒト化抗ヒトSLAMF7モノクローナル抗体
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、11月18日、ヒト化抗ヒトSLAMF7モノクローナル抗体「エムプリシティ点滴静注用 300mg・400mg」を発売した。
「エムプリシティ」は本年9月、再発または難治性の多発性骨髄腫を適応として、「レナリドミド」および「デキサメタゾン」との併用において、厚生労働省より製造販売承認を取得していた。
標準治療に対して有効性を示した
多発性骨髄腫は、血液がんの一種。治療が困難な疾患であり、治療法の選択肢も限られている。多くの場合、治療効果が得られても再発を繰り返し、治療抵抗性になる場合もある。日本国内における患者数は18000人。大きなアンメット・ニーズが残されている疾患とされている。
「エムプリシティ」は、多発性骨髄腫治療に対して承認された、初めての抗体薬。同剤は、再発または難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした臨床試験(日本人症例を含む)で、標準治療に対して有効性を示し、かつほぼ同等の安全性を示している。
薬剤の適正使用推進に努める
海外において「エムプリシティ」は、2015年11月に米国食品医薬品局より、欧州においては 2016年5月に欧州委員会より、それぞれ承認を取得。開発はブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアッヴィが共同で実施し、商業的活動はブリストル・マイヤーズ スクイブ社が単独で行っている。
ブリストル・マイヤーズ スクイブは今後も、薬剤の適正使用推進に努めるとしている。
(画像はプレスリリースより)

ヒト化抗ヒトSLAMF7モノクローナル抗体「エムプリシティ」新発売のお知らせ - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20161118.pdf