あすか製薬が導入し、発売
あすか製薬株式会社は、11月29日、難吸収性抗菌薬「リフキシマ錠 200mg」を発売する。
同剤は、イタリアのAlfa Wassermann S.p.Aが創製・開発し、あすか製薬が導入した薬剤。「肝性脳症における高アンモニア血症の改善」を効能・効果として、本年9月に製造販売承認を取得している。
血液中のアンモニア濃度が上昇し、脳へダメージ
肝性脳症は、劇症肝炎や肝硬変など肝障害に起因する精神神経症状を主とする、重篤な合併症。意識障害や行動異常を伴い、進行すると最終的には昏睡状態に陥り、生命に危険が及ぶ場合もある。
同疾患の発現機序には様々な要因が挙げられているが、食事などから摂取したタンパク質から生じるアンモニアが脳神経に影響を与える可能性に、より注目が集まっている。
肝機能が正常な場合、アンモニアは主に肝臓で代謝される。しかし、肝硬変などで肝機能が低下した場合、代謝が不十分になる。血液中のアンモニア濃度は上昇し、脳へ直接ダメージを与え、さまざまな精神神経症状が引き起こされることになる。
新たな治療選択肢として提供
「リフキシマ錠 200mg」は、リファマイシン系の難吸収性抗菌薬。用法・用量は、通常成人の場合、1回400mgを1日3回、食後に経口投与することになっている。
あすか製薬は、肝性脳症の新たな治療選択肢として同剤を提供することにより、肝性脳症に苦しむ患者の治療と、その家族のQOL向上に貢献できるよう、努めるとしている。

難吸収性抗菌薬 リフキシマ錠 200mg 新発売のお知らせ - あすか製薬株式会社
http://www.aska-pharma.co.jp/news20161118.pdf