第1/2相試験において治療効果を示唆
ファイザー株式会社は、11月21日、血友病B治療薬「SPK-9001」についてのプレスリリースを発表した。
同プレスリリースは、11月3日に米国ファイザー社が発表した英文リリースを翻訳したもの。血友病Bを対象とした同剤の第1/2相試験において、持続的な第9因子治療効果が示唆されたとする最新データを発表している。
新たな治療法が求められていた血友病B
血友病は、希な遺伝性出血障害。複数ある血液凝固因子の1つが欠損し、その結果として血液の凝固に長時間を要するようになる。患者は、些細な怪我でも過度の出血や再発性の出血を生じる危険があり、時には生命を脅かされる可能性も生じる。
血友病Bは、血液中の特異的タンパク質の1つである血液凝固第9因子が欠損することから、先天性第9因子欠乏症またはクリスマス病とも呼ばれる。現在の標準治療では、出血を管理・予防すべく、血漿由来または遺伝子組換え型第9因子製剤を反復的に静脈内に投与することが必要となる。そのため、新たな治療法が求められていた。
第58回米国血液学会にてデータ報告
「SPK-9001」は、高活性ヒト血液凝固第9因子変異体を発現する薬剤であり、スパーク・セラピューティクス社とファイザー社が開発した。両社は現在、同剤の第1/2相臨床試験を実施しており、持続的な第9因子治療効果を示唆するデータが得られたことを明らかにしている。
なお両社は、12月3日から6日にかけて開催される第58回米国血液学会にて、同剤に関するデータが報告する予定。

血友病Bを対象とした第1/2相試験において持続的な第9因子治療効果を示唆する最新データを発表 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/