Gタンパク質共役受容体がターゲット
そーせいグループ株式会社は、11月10日、同社子会社とJITSUBO株式会社(以下「JITSUBO社」)が、重篤な消化管障害を適用としたペプチド医薬品開発に向けて研究開発を開始したと発表した。
同研究を開始したそーせいグループの子会社は、Heptares Therapeutics(以下「Heptares 社」)。同研究では、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとして、新規ペプチド治療薬が開発される。
Heptares社とJITSUBO社
Heptares社は、GPCRを標的とした創薬を行う医薬品開発企業。同社は、独自の構造ベースドラッグデザイン技術を利用し、これまで創薬が困難であったGPCRが標的の医薬品創出を可能にした。アルツハイマー病や統合失調症、がん免疫療法や代謝疾患などの治療法を革新する可能性を持つパイプラインを構築している。
JITSUBO社は、革新的な合成・分離精製技術を基盤とする、ペプチド医薬品研究開発企業。同社は、高品質で経済性に優れたペプチド合成技術と、ペプチド構造最適化技術という独自技術を活かし、アンメットメディカルニーズの充足と持続可能な医療への貢献を目指している。
相互補完的な技術プラットフォームを持ち寄って
今回開始された共同研究は、Heptares社とJITSUBO社が相互補完的な技術プラットフォームを持ち寄り実施するもの。両社が選択したGPCRターゲットに対するペプチド医薬品の創薬に向け、JITSUBO社はペプチド設計および製造技術を応用。Heptares社は、選択されたGPCRの3次元構造について、独自の技術プラットフォームに基づく高度な見識を有している。
なおターゲットとなるGPCRは、消化管障害において重要な役割を果たすものであり、現在は既に研究段階にあるとしている。

子会社Heptares社とJITSUBO社、重篤な消化管障害を適用としたペプチド医薬品開発にむけ研究を開始 - そーせいグループ株式会社
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