製薬業界ニュース
2025年05月14日(水)
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免疫生物研究所、毒性アミロイドβ検出用試薬キット開発

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免疫生物研究所、毒性アミロイドβ検出用試薬キット開発

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京都大学、千葉大学他、共同研究による開発
2016年7月5日に発表されていた、毒性アミロイドβ42に対する抗体を用いたELISAキットが11月下旬から販売されることとなった。

アルツハイマー
アルツハイマー病においては、脳内で異常に折りたたまれたアミロイドβと呼ばれるタンパク質が蓄積することが判明しており、凝集されて神経細胞の外部に高密度に沈着、強い毒性を持つとされる。

中でもアミロイドβ毒性オリゴマー同士が結合することをオリゴマー化と言うが、それによって神経細胞に毒性を示し、アルツハイマー病を発症する原因となるのではないかという説が提唱されており、今回の研究では、そのアミロイドβ毒性オリゴマーに着目、それに対する抗体24B3を開発することに成功した。

開発された抗体24B3を利用し、毒性を示す分子を特異的に検出することができるELISAキットは世界初であり、正確かつ早期にアルツハイマー病を診断するためのツールとして活用できる画期的な研究用試薬品である。

米国サンディエゴの学会で先行展示
今回販売が決定したELISAキットは、11月下旬に販売予定であるが、米国サンディエゴで開催されるニューロサイエンス学会の商業展示において脳せき髄液中においてアミロイドβオリゴマーを正確かつ早期に測定できる検査キットとして先行展示される。

アルツハイマーを早期発見するメリットとは
一般的にアルツハイマーと診断されるのは罹患して8年から10年、死に至るまで14年が平均と言われる。

自覚症状や診断テストによる診断では結果に個人差があったり、判断に時間がかかったりするなど、デメリットもあり、病変が脳に広がり、取り返しのつかないダメージを与えた後、診断されることもある。

遅くなればなるほど、治療が難しくなってしまうため、早期発見は非常に重要である。

脳せき髄液内のアミロイドβオリゴマーから測定するシステムであれば、症状による差異はうまれず、数値化された結果によって明確に診断することができるため、非常に有益なのである。


外部リンク

株式会社免疫生物研究所
http://www.ibl-japan.co.jp/


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