臨床検査の質向上を目的として
シスメックス株式会社は、11月15日、ミャンマーの国家機関ナショナル・ヘルス・ラボラトリー(NHL)との間で、学術支援活動に関する契約を締結したと発表した。
この契約は、同国における臨床検査の質向上を目的とする活動に関するもの。
2014年よりNHLに学術支援活動を提案
ミャンマーは近年、目覚ましい経済発展をみせている。市場としても有望視されており、人口もASEANの中では5番目に多い。医療分野においては、インフラの整備や医療水準の向上に向けた取り組みが保健省を中心に展開されており、臨床検査の質向上も課題の一つとして挙げられている。
シスメックスは、国際基準に基づいた外部精度管理サービスを国内外に提供している企業。中国・モンゴル・カンボジアの政府機関と、臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結し、支援活動を実施してきた実績も持つ。ミャンマーにおいても2014年より、NHLに対する学術支援活動の提案を行っていた。
技術的・学術的ノウハウも提供
今回締結されたシスメックスとNHLとの間で締結された契約では、ミャンマー国内の臨床検査室を対象として、ヘマトロジー分野における国家的な外部精度管理スキームの構築・運用をシスメックスが支援。また、NHLに導入済みである同社の自動血球分析装置についても、機器の維持管理を支援する。
加えてシスメックスは、同活動の運営中心となる現地医療従事者に対して、同社がこれまで培った技術的・学術的ノウハウを提供するとしている。

ミャンマー国家機関と臨床検査の質向上に向けた学術支援活動に関する契約締結 - シスメックス株式会社
http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/2016/161115.html