特殊免疫研究所とオーファンパシフィック
株式会社特殊免疫研究所と株式会社オーファンパシフィックは、11月14日、インフルエンザウイルスキット「ミニットリードFlu」について販売契約を締結したと発表した。
「ミニットリードFlu」は、特殊免疫研究所が製造販売承認を取得したキット。製造販売元が特殊免疫研究所、販売元をオーファンパシフィックとして、2017年1月11日の販売開始が予定されている。
毎年約1400万人が感染するインフルエンザ
インフルエンザは、毎年約1400万人が感染する感染症。多い年には、約1800人が死亡している。
同疾患は、発症の1日前から感染性があり、発症から24時間から48時間までの間が最も感染性が高い。そのため早く正確な診断が重要であり、現在は迅速検査キットが広く使用されている。特に感染初期は、陰性と誤診断することを防止するためにも、より感度の高い検査キットが求められる。
インフルエンザ迅速診断キットでは、インフルエンザウイルスと特異的に結合する抗体の性能がキットの性能を大きく左右する。特殊免疫研究所は、同社が長年培ってきた抗体に関する技術とノウハウを活かして「ミニットリードFlu」を開発したという。
医療への貢献につながると考え
オーファンパシフィックは、日本最大級のCROを傘下に持つシミックホールディングスと、医薬品流通の最大手であるメディパルホールディングスが、2012年に設立した合弁会社。オーファンドラッグを中心とした医療と医薬品の新たなビジネス構築を目的としている。
オーファンパシフィックは、迅速かつ正確なインフルエンザの診断のサポートが医療への貢献につながると考え、「ミニットリードFlu」販売に至ったという。

インフルエンザウイルスキット ミニットリードFlu 販売提携のお知らせ - 株式会社オーファンパシフィック
http://www.orphanpacific.com/news/pdf/pr20161114.pdf