12月にサンディエゴにて開催される学会
武田薬品工業株式会社は、11月4日、第58回米国血液学会年次総会において、同社主導の試験に関する16の発表を行うことを明らかにした。
ASHは、本年12月3日から6日にかけてサンディエゴにて開催される学会。
「アドセトリス」など幅広いデータを発表
同学会において武田薬品は、幅広いデータを発表する。具体的には、皮膚CD30陽性T細胞リンパ腫を対象とした「アドセトリス」の臨床第3相試験のフルデータや、全身性未分化大細胞リンパ腫を対象とした同剤の臨床第2相試験における初めての5年生存データなどを、公表するという。
加えて同社は、「NINLARO」「レナリドミド」「デキサメタゾン」併用レジメンと、プラセボと「レナリドミド」「デキサメタゾン」併用レジメンとを比較した、臨床第3相試験のデータも発表する。同試験は、再発・難治性の多発性骨髄腫を対象に実施されたもの。バイオマーカー分析に関する新たな事後解析データを発表する予定としている。
研究開発組織のスコープを示すもの
さらに武田薬品は、骨髄異形成症候群および急性骨髄性白血病を対象として実施中の選択的NEDD8活性化酵素阻害薬「pevonedistat」のデータも、同学会において発表。この阻害薬は、cullin-ring型リガーゼ介在型タンパク質の代謝回転を阻害し、がん細胞のアポトーシスを導くもの。
同社は今回行う複数の発表について、同社の研究開発組織のスコープを示すものとしている。

第58回米国血液学会年次総会における幅広い臨床データの発表について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20161104_7612.html