「寛解」または「ほぼ寛解」を維持
ノバルティス ファーマ株式会社は、10月21日、「コセンティクス」が長期にわたり乾癬患者の皮膚症状改善を維持したとする発表を行った。
この発表は、スイス・バーゼルのノバルティスが10月1日に行った発表を、翻訳したもの。同剤は4年にわたり、大部分の乾癬患者において皮膚症状の「寛解」または「ほぼ寛解」を維持したという。
IL-17Aを選択的に中和
乾癬は、世界の人口のほぼ3%が罹患している、非感染性の自己免疫疾患。単に整容上の問題のみならず、患者の日常生活のわずかな側面にも影響を及ぼすおそれがある。また、糖尿病や心疾患、うつといった他の重篤な疾患とも関連している。
「コセンティクス」は、IL-17Aを選択的に中和する完全ヒトヒトモノクローナル抗体。IL-17Aは、乾癬などにおける免疫反応の促進について重要な役割を果たしている可能性が、研究によって示されている。同剤は、中等症から重症の局面型乾癬の治療薬として、65カ国以上で承認されている。
望ましい安全性プロファイルも示した
ノバルティスが10月1日に行った発表によると、「コセンティクス」は4年にわたり乾癬患者の皮膚症状改善を維持。また、望ましい安全性プロファイルも示したという。
ノバルティスが発表したこのデータは、オーストリアのウィーンで開催された第25回欧州皮膚科学・性病学会議において初めて発表されたもの。同社は、同剤が乾癬患者の持続可能な治療選択肢になることを、喜ばしいこととしている。

ノバルティスの最新データから、「コセンティクス」が4年の長期にわたり乾癬患者の皮膚症状改善を維持 - ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2016/pr20161021.html