SBIバイオテックとメディミューン社
SBIバイオテック株式会社は、10月21日、同社がMedImmune, LLC(以下「メディミューン社」)へ導出した抗ILT7抗体「MEDI7734」について、第1相臨床試験における被験者への投与が開始されたことを明らかにした。
SBIバイオテックとメディミューン社は、2008年9月、抗ILT7抗体の開発に関するライセンス・コラボレーション契約を締結している。
自己免疫疾患の症状を改善する「MEDI7734」
自己免疫疾患の患者においては、免疫の異常により自分の組織(細胞・臓器)に対する攻撃が起きることで、炎症が生じると考えられている。
「MEDI7734」は、樹状細胞のサブセットであるpDC(形質細胞様樹状細胞)に結合する抗体。pDCはインターフェロン産生の主役となる細胞とされており、一部の自己免疫疾患においてはインターフェロンの過剰産生が病態の原因であると考えられている。「MEDI7734」は、このpDCのみを認識・殺傷することでIFNαの産生を止め、自己免疫疾患の症状を改善する。
メディミューン社よりマイルストーン収入を受領
SBIバイオテックは、がん・自己免疫疾患を対象とした免疫治療薬の研究開発を行う企業。メディミューン社は、AstraZeneca社のバイオ医薬研究開発部門。
今回の「MEDI7734」第1相臨床試験の開始によりSBIバイオテックは、メディミューン社よりマイルストーン収入を受領するとしている。

SBIバイオテックが導出した抗ILT7抗体(MEDI7734)の第1相臨床試験における開発マイルストーン達成のお知らせ - PR TIMES
http://www.sbibiotech.jp/information/pr161021ilt7.html