世界31カ国、8338人の乾癬患者が参加
ノバルティス ファーマ株式会社は、10月20日、スイスのノバルティス ファーマAGが乾癬患者調査「Clear about Psoriasis Patient Survey(クリアな肌に関する乾癬患者調査)」の結果を発表したことを明らかにした。
同調査は、日本を含む世界31カ国において8338人の乾癬患者が参加した、過去最大規模のもの。
84%が差別や侮辱された経験を持つ
乾癬は、厚い銀白色の鱗屑を伴った紅斑を臨床的な特徴とする、非感染性の慢性再発性炎症性疾患。青年期から中年期に好発し、世界の人口の約3%にあたる約1億2500万人が罹患しているとされる。
同調査では、中等症から重症の乾癬患者の84%が差別や侮辱された経験を持ち、40%の患者が公衆の面前で皮膚をジロジロと見られたりした経験を持つことが明らかとなった。また、45%の患者は「うつる病気か」と聞かれたことがあると回答。さらに、16%の患者は自分を守るために引きこもっていると答え、乾癬が患者の人生や精神衛生に与える深刻な影響について同社は注目している。
日本人204人の調査結果にも注目
ノバルティス ファーマが発表したプレスリリースでは、調査対象となった日本人204人の調査結果にも注目している。
皮膚に症状が見られる日本の患者の82%は、「クリアな肌」を取り戻すことが難しいと考えており、これは31カ国中で最も高い数字となった。また、自分の希望に対してこれまで医師と話し合ったことがないという人は、世界31カ国の平均が17%であるのに対して日本は30%と高い結果となっている。
調査の詳細については、プレスリリースで。

ノバルティスが実施した日本を含む過去最大規模の乾癬患者調査で日本と世界の状況の違いが明らかに - ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2016/pr20161020.html