電子申請を行う際のデータ品質を検証
株式会社富士通システムズ・イーストは、10月17日、医薬品の試験データ検証ツール「Pinnacle 21 Enterprise(ピナクル21エンタ-プライズ)」の提供を開始した。
同ツールは、製薬企業などが医薬品の電子申請を行う際、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出する試験データの品質を検証するためのサービス。
Pinnacle 21 LLCと販売契約を締結
2016年10月、日本においても医薬品の電子申請が開始された。電子申請においては、NPO団体CDISCが定める標準に準拠した臨床試験データを提出する必要がある。製薬企業や研究機関は、CDISC標準への準拠性を確実に検証した上でデータを提出することになるが、CDISCの実装ガイドは英文で数百ページにおよぶ。目視での確認は、現実的とはいないものとなっている。
そこで富士通システムズ・イーストは、高い導入実績をもつ試験データの品質検証・管理ツール「Pinnacle 21 Enterprise」を販売するPinnacle 21 LLCと販売契約を締結。日本で唯一、同サービスの提供を開始するに至った。
準拠性を数分で検証し、可視化
「Pinnacle 21 Enterprise」は、試験データをアップロードするだけで、CDISC標準への準拠性を数分で検証し、可視化する。製薬企業は、CDISC標準に確実に準拠したデータを提出することが可能となるため、申請後のデータ修正などの手戻りを防止し、承認期間の短縮につなげることができるとしている。
富士通グループは今後も、製薬企業の医薬品申請業務を強力に支援するという。
(画像はプレスリリースより)

医薬品の試験データ検証ツール「Pinnacle 21 Enterprise」提供開始 - 株式会社富士通システムズ・イースト
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