バイオシミラー「アダリムマブ」の第3相臨床試験の結果を発表
協和キリン富士フイルムバイオロジクス株式会社(以下、協和キリン富士フイルム)は、10月19日、バイオシミラー医薬品となるモノクローナル抗体製剤「アダリムマブ」の第3相臨床試験の結果を発表した。
「アダリムマブ」は関節リウマチや乾癬を招く腫瘍壊死因子(以下、TNF)を阻害する薬剤だ。
先発薬である「ヒュミラ(R)」と比較した国際共同試験で、米国リウマチ学会の指標となる腫脹と圧痛関節数に20%以上の改善が認められることなどのACR20反応率が、「ヒュミラ(R)」と同等であることが確認されたという。
バイオシミラーで主導的なポジションを目指す
「ヒュミラ(R)」は2002年に承認されたTNF阻害薬で、世界約80ヶ国で使用されているリウマチの治療薬だ。しかし、「ヒュミラ(R)」は2018年に特許期限が切れる。「アダリムマブ」はそのバイオ後発薬(バイオシミラー)となる。
協和キリン富士フイルムは協和発酵キリン株式会社と富士フイルム株式会社が設立したバイオシミラーの開発、製造、販売会社である。
「アダリムマブ」の他にも、バイオシミラーである「ベバシズマブ)」の開発も進めており、コスト面でも先発薬に比べて安価に提供できるバイオシミラーで主導的なポジションを獲得したいとしている。

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
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