腫瘍免疫療法の併用療法における新データ
ファイザー株式会社は、10月19日、米国ファイザー社が公表した「インライタ」についてのプレスリリースを、翻訳して発表した。
このリリースは、進行腎細胞がんを対象とした「インライタ」と腫瘍免疫療法の併用療法における、有望な新データに関するもの。米国リリースは、10月9日(米国現地時間)に発表されている。
「VEGFR-1」「-2」「-3」を阻害
「インライタ」は、「血管内皮増殖因子(VEGF)受容体-1」「-2」「-3」を選択的に阻害する経口治療薬。「VEGFR-1」「-2」「-3」は、腫瘍増殖・血管新生・がんの浸潤(腫瘍伸展)・転移に関与していると考えられている。
米国において同剤は、一次治療(全身療法)が成功しなかった進行腎細胞がんの治療薬として承認を取得。また欧州連合においては、「スニチニブ」または「サイトカイン」による前治療が成功しなかった成人進行腎細胞がんの治療薬として、欧州医薬品庁の承認を取得している。
併用療法が高い奏効率を示す
米国ファイザー社が公表したのは、未治療の進行腎細胞がんを対象とする「インライタ」とPD-1阻害剤阻害剤「ペムブロリズマブ」の併用についての第1b相試験のデータ。同試験は、「ペムブロリズマブ」を併用する際の「インライタ」の安全性と抗腫瘍活性を評価するため、実施された。
同試験の早期データは、「インライタ」「ペムブロリズマブ」併用療法について高い奏効率を示すものと、同社はしている。

ファイザー社、進行腎細胞がんを対象としたインライタと腫瘍免疫療法の併用療法で有望な新データを発表 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/